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銀魂

第32章 家族も恋人も大切だよね

しかし、どうやら手首と足首を縛られているようで起き上がれない。
なのであたしは起き上がることを諦めそのまま寝っ転がる。


はぁ・・・
ここどこだろ。
あたしがストーカーにさらわれてどのくらいたったのかな。
銀さん達心配してるかな?


意外と落ち着きながらそんな事を考える。


あたし銀さんに心配かけたくないから1人でストーカーを退治してやろうと意気込んでたけど、実際には心配かけちゃってる。


馬鹿だあたし・・・


あたしは自分馬鹿さ加減に呆れ「はぁ」とため息をつく。


すると、ガチャと音を立てて部屋のドアが開いた。


部屋の中に入ってきたのはどこでもいそうな青年だった。


?)「やぁ、お目覚めかい?」


青年はニッコリ笑みを浮かべながら言う。


悠)「あなたがあたしをストーカーしてた人なの?」


?)「ストーカー?まぁ僕はそのつもりはなかったんだけど一般的に言ったらそうなのかな」


悠)「そうなのかなって・・・なんでストーカーなんてするんですか!?おかげでこっちは毎日怖い思いしてたんですよ?」


?)「怖い思いをした?それはよかった。君が僕のせいで怖い思いをしたというなら、一瞬でも君の中にの存在があったってことだよね?そうだよね?」



ストーカーはあたしに目線を合わせながら聞いてくる。


な、なにを言っているの?
あたしの中に自分が存在したから嬉しい?
ちょ、大丈夫なの、この人。



あたしは唖然となってストーカーを見る。



?)「あ、そうだ。君に僕の名前を教えて起きなきゃね。僕の名前は君島信二。君を二ヶ月前から見守ってきた男だよ」


悠)「二ヶ月・・・」


確か、あたしがストーカーされていると気が付いたのは一ヶ月前ぐらいだった。



そんな前からあたしの事見ていたの?
その前にあたしをどこで見かけたの?


あたしの頭には疑問が浮かんでくるばかり。
その様子を見た君島はあたしの隣に座り話し出した。

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