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銀魂

第32章 家族も恋人も大切だよね

君)「君はもう覚えていないかもしれないけど、二ヶ月前僕が上司に酷く怒られてへこんで夜の公園でやけ酒してた時に声をかけてくれたんだ」


悠)「あたしが?」


君)「そうだよ。『なにかあったんですか?少しならお話し聞きますよ』って。そこで僕は上司の愚痴をわめくように言ったんだ。それを聞いた君は『そうなんですか。大変でしたね。でも、そんなに落ち込まないでください。きっと今日起こったことは何か意味があることなんですよ』って言ってくれたんだ。どこにでもあるような言葉だったけど僕はなんだかとても心に響いてね。それと同時に君に惹かれたんだ。そしてどうにか僕は君に近づけないかと考えたんだ」


悠)「・・・その結果がこれだっていうんですか?」


君)「あぁ、そうさ。最初は君がよく通る道を調べて遠くから見ているだけでよかったんだ。でも、人間っていうのは欲が強い生き物だからね。どうにかして君に僕の存在を植え付けたかったんだ。でも、君の周りには白髪頭や眼鏡君、チャイナちゃんがいたからね。なかなかできそうになかったよ。そこでだ。君に恐怖心という方法で君の中に存在を植え付けようとしたんだ。君が1人の時付け回したり、下着を盗んだり・・・後あそこの万事屋に誰もいない時に侵入していろんな部屋に隠しカメラを設置して写真を撮ったりもしたね。あ、そうだ。僕が撮った写真を見せてあげるよ」


君島はそういうと着物の袖から電気のリモコンのようなものを取り出しスイッチを押した。


パッと部屋の明かりがつけば壁一面に貼り付けられた写真達が見えた。


な、なにこの写真の数…
こんなにいっぱい写真を撮られてたの?
しかもよく見てみれば着替えてる写真もあるしお風呂に入ってる写真もある。
この人、どれだけ万事屋にカメラを仕掛けていたの?

あたしはあまりの写真の多さに鳥肌がたった。


君)「これでわかったかな?僕が君を見守っていたかを・・・まぁ、最終的には君が欲しくて欲しくてたまらなくなって薬を使って眠らせてここまでつれてきたけどね」


君島はあたしを起き上がらせると顔に手を当て愛おしそうに見つめる。

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