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銀魂

第32章 家族も恋人も大切だよね

銀)「そうか・・・そんなに気を落とすな。まだ、悠がいなくなっただけだ。捜せばきっと見つかる。行くぞ!!」


俺達はもう一度悠を捜そうと走り出す。


その時だった。


て)「あ、おねェちゃん!!」


西郷の所の子供、てる彦が現れた。
てる彦は片手に買い物袋を持ちながら少し焦った顔をしている。


なんだ。なにか困ったことでも起こったのか。
助けてやりてェが今は悠の事で精いっぱいだ。


銀)「てる彦。わりィな、今オメーの相手をしてる暇はねェんだ。それにこんな遅くまでこんな所ウロウロしてっとあのオカマに怒られんぞ。じゃあな」


俺はそういっててる彦の隣を通りすぎる。
しかし、着流しの袖をつかまれて立ち止まる。


銀)「あぁぁぁ!!もう!!なんだ!!なんだってんだ?俺に用でもあんのか!?」


俺は子供相手にみっともなく怒鳴る。
すると、てる彦がさっきより必死な顔をしながらしゃべりだした。


て)「大変なんだよ!!悠お姉ちゃんが変な男の人に連れていかれるの僕見たんだ!!」


銀・新・神)『!!』


俺たちはてる彦の言葉を聞いて目を見開く。


神)「それ本当アルか!?」


新)「一体どこで!?」


て)「僕がお母さんのお使いに頼まれて帰ってるとき、気絶した悠お姉ちゃんが男の人に担がれて小さな家に連れていかれてたんだ!!」


悠を担いでいた男。
もしかして悠が最近何かにおびえていたのはそいつのせいなのか?


ともかく・・・


銀)「てる彦、男が悠を連れて行った家に案内してくれるか?」


て)「うん!!こっちだよ!!」


俺達は走り出すてる彦についていく。


意外と男の家は近くにあった。
しかし、入り組んだ小道にあったためわかりにくい所だった。


銀)「ここに悠が連れ込まれたんだな」


て)「うん」


銀)「わかった。ありがとな、てる彦。それとオメーはもう帰れ。後は俺たちにまかせな」


て)「わかった。お姉ちゃん、悠おねえちゃんの事絶対に助けてね!!」


銀)「あぁ」


俺が返事を返すとてる彦は家に帰っていく。


新)「ここですか。悠さんをさらった男の家は」


神)「すごいボロイ家アルな。こんなところに悠連れさって・・・許さないアル」

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