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きみじゃなきゃだめなの

第4章 そんなのとっくにわかってる

いい歳して家からでないで
近い大学選んで家から通うと決めたのも

近くに就職したのも全部あいつのためだ。

いやあいつのためじゃない俺のためだ。
全部俺の欲求だ。


あのクソ野郎には親離れできないのね
なんて笑われたけど絶対離れてやるもんか。

離れられないのは親じゃない
なんて口が裂けても言わないけどな。

あんなにかわいいんだぞ、
俺が見てないとどうなることか

つーかそういうアイツも結局俺と同じ大学に行きやがって
お前だって親離れできてねーだろバーカ

ヒゲ似合ってねーんだよクソ野郎
そのヒゲ頭皮に移植しろ
カッコつけてるけどちょっとハゲかけてんだよ

ああでもあいつのヒゲは俺が全部むしってやったんだった
髪じゃないのを感謝しやがれ

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