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きみじゃなきゃだめなの

第4章 そんなのとっくにわかってる

その後俺の部屋のベッドで飛び回り
俺の髪をつかんで何本か引きちぎり
この間みたばっかだってカウボーイ映画よろしく
俺に馬乗りになって頭を叩かれても天使に見えたし

おいおいこいついくつだったっけ?
いまどきこんなのちっちゃいガキでもやらないだろって
わがままでむちゃくちゃに暴れまわった挙句
疲れてこてんと寝入った時、

俺のスエットの裾をまだ小さな手でつかんで離さなかった時

さっきまでの悪魔のような所業なんてどうでもよくなったんだ


ああ、かわいいエミリー、
俺の妹

俺はなにがあってもお前の一番近くで守る。

だってお前は俺にとって血はつながらなくとも
世界にたった一人のかわいい妹なんだから

天使俺の天使エミリー

この気持ちはもはや崇拝に近いってわかってる。

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