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きみじゃなきゃだめなの

第5章 あいらぶゆーあいにーじゅー

いいスーツを適当に着て、
悪くない皮靴を適当にはいて、

ちょっとくすぶった金髪と青い目、
目は大きくて口も大きめ
若く見えて笑顔がちょっとキュート、
若いころはハンサムだったのかな?

今もまぁ悪くないけどやっぱり48歳だしがんばってジムにいってるんだろうけど
ちょっとおなかが気になるかなって言う普通の人

どこにでもいそうなおじさんだけど、
このおじさんは私にとって特別な人だ。

スーツの内側をごそごそやって取り出したのは封筒。


「なぁエミリー、これをママに渡してくれないか?」

「ママじゃなくてキャシーって呼びなよ」

「ああ、そうしよう、ミセス・スタンバーグに渡してくれないか」

「嫌だよ、ママに用があるならこんな回りくどいことしないで自分でいってよね」

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