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きみじゃなきゃだめなの

第1章 きみじゃなきゃだめなの1

用事ってなに?うちに来ること?

わたしが家出るときはいなかったのに連絡くらいくれてもいいじゃん、
って言ってもほんとに近いとこに住んでるんだけど。


ううん、ちょっと会いたくなかったよねぇ
いやもちろん会いたかったんだけどさ。

さっきまで君の親友とセックスしてたんだって時にはやっぱ会いたくないよね。


家族になって10年近く経つからさすがに慣れたけど
彼が一人暮らしを始めると、
ちょっと距離があいてドキドキ意識することが増えたんだ。

ただいまって声が喉に張り付いてうまく出せなくって、
1人で気にしすぎちゃってバカみたいだ。

だって彼は私のことなんか意識していない。

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