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きみじゃなきゃだめなの

第1章 きみじゃなきゃだめなの1

着てる服もそれ義父さんの?ってくらい野暮ったいのだし。

なんだいその変なセーター、
この時期にセーター?って話だし

変に薄手だし、デザインされて生まれてきたことが罪って感じのセーター
色も形もセンス最悪、それを選んじゃうのがまたすごいよね。

鼻歌歌いながらチリビーンズよそってるけど温めすぎてパサパサしてそう
鼻歌は下手じゃないけどなんだかわからない作詞作曲自分って感じの適当なの。

ヒースに憧れてる友達に見せたら、
即ないって断言されるレベルの人。

そんな義理の兄はこれまたびっくりするくらい鈍感で。

「ん?あいつのとこ行ってたのか?
目が赤いけどさてはまたゲームで負けて泣いたんだな、
お前はいつまでたっても子供だから」

ポテトサラダを容器から出しながら
嬉しそうに笑う顔がすっごい可愛いから何も言わないけど。

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