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きみじゃなきゃだめなの

第2章 きみじゃなきゃだめなの2

「着替えて来いよ」

傷つくよね。

いたって普通に、メシの前は手洗えよ、くらいのつもりで。

彼はわたしが傷ついたとか悲しいとか
そんなことちっとも気づいてないし考えたこともないんだ。

わたしのこの好きって気持ちにだって
全然気づいてくれてないし…


「ほら何してんだよ、着替えないならおいてくぞ」

せっかく可愛い服選んだのに。

片付けるのも大変だったんだよ?まだ片付いてないし。

メイクだって髪の毛だって
いつもより時間と手間をかけてつやっつやになるように、

全部かわいいって思ってほしいからだよ?
他のだれでもない君に。

考えてたら悲しくなってきた。


ああ、なんか泣きそうかも…

メイク崩れるから普段は絶対気にするんだけど
どうせいいよね、わたしなんか。

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