百鬼夜行左藤家黙示録
第11章 命の鍵奪還作戦
義男の大乱闘から1ヶ月
嵐が去った後の学校生活は
至って普通のものであり
あれから義明も学校に来たり来なかったりで
さほど関わらなくなっていた
そうつまり普通である
だから世界は平和を謳うのであろう
だが事態は急変し
そんな私の楽観的思考は
とんだ思い違いだった知らされる
「おいヤバイ事になった!
俺んちに来てくれえぇ!」
今までどんな事態に陥ろうとも
決して焦ることがなかった義明が
ここまで青い顔をしていると
どうもただ事では無い
台風の目にいると忘れてしまうものだ
この後必ずおとずれる大災害を