百鬼夜行左藤家黙示録
第11章 命の鍵奪還作戦
「いいでしょう!
ただしこれは協力です!
こちらの意に添っていただけないなら
僕達はこの場を離れます!」
「!?
ふざけんなよこら!
犯人がお前んちの関係者なんだから
お前にも責任あんだろ!」
「ふふふ…
その通り!だから協力なのです!
僕達は塾に行く時間を割いてまで
あなたに協力するのです!」
「うっ!わかった!
協力してくれっ!」
文字通り
さすがである
おそらくこの暴力団風の男は末端の構成員
ならば失態を恐れるのは当然
そして協力と学生というキーワードを
主張する事で間違っても
暴力を振るわれる展開は無くなった
形勢は完全に逆転したようだ
それにしても先ほどから出てくる
僕達という言葉が気になるが