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百鬼夜行左藤家黙示録

第11章 命の鍵奪還作戦


だが鍵は呆気なくも机の上にあった
しかしそれを掴んだ瞬間

「だああれえだああぁぁ!!」

終わった
全てが終わったのは私だったのか
義男とは寝ている時さえ戦闘中
それを義明は知っていて
私を使ったのだな

一瞬で幾つもの思考が駆け巡る
だが玄関を見ると叫び声を聞いてか
暴力団の男が来てくれた

「パアアアス!!」

私は鍵を投げた
もうどうにでもなれといった心持ちだ
しかしそれと同時に
同じ速さで何かが飛んで行った

急いで外に出たら暴力団員と義男が
当初の予定通り車に乗っている
残念なのは配置が違う事だ

そして車は動きだす
それはまるで霊柩車のように見えた
おおよそ間違ってはいないだろう
ミイラ取りがミイラになったのだから

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