
百鬼夜行左藤家黙示録
第12章 激闘雀鬼
そんな覚悟を決め登校し続け
はや1週間が経つのだが
義明が学校に来る気配は無かった
まさかこないだの件で
暴力団に拉致されたのだろうか
だとすると少なからず私にも責任が
いやそれも全ては義明が自分で撒いた種
善良市民である私には
なんら問題点は無いはずである
だが彼の事だ
そんな事態もしくはそれに近い事が起きれば
間違いなく私に責任転嫁してくるだろう
つまり私の身に何も起きていない以上
この考えは杞憂という事になる
ここ最近こんな事ばかりを考え
気が付けば下校時刻となる
だが残念な事に
今日だけはいつも通りにはいかなかった
