
百鬼夜行左藤家黙示録
第12章 激闘雀鬼
「なんだよ毎回毎回!
俺はお前の保護者じゃねんだよ!」
「いやーその保護者が
どうもヤバい事になってんだわ!」
どちらの保護者か見当はつくが
ヤバいというのはもともとだろう
「昨日お前に渡した金あんだろ!
あれ義男の金なんだよね!」
「お前ふざけんなよ!
もうとっくに使ったわ!」
「まじで!?お前金使い荒いな!
とにかく金が無くてキレてるから
お前にも責任あるだろ!」
自分の事は棚に上げ
こちらを非難する事で己を正当化する
そんな巧みな話術と交渉能力は
またも私を揺さぶるのだ
「とにかく2択だな!
金を用意するか義男を潰すか!」
