
百鬼夜行左藤家黙示録
第13章 解き明かされる黒歴史
「俺の親父ってやっぱりすげーわ!
なんていうか尊敬ってのかな!!」
男に生まれると自分の父親を
いつかはそう思う日がやってくるものだ
そして気が付けば
父親の背中を追うようになる
しかしそんな感動的な台詞は
義明の口から出てはいけないのだ
それもそのはず義明の父親は
もはや言うまでもないのだが
そう義男だ
子が父を目指していいのは
あくまでも一般家庭のお話である
そうじゃなくても
ただでさえ素行の悪い義明が
さらに悪い方へ進もうとすれば
それはなんとしても阻止しなくてはならない
