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百鬼夜行左藤家黙示録

第2章 せめて中学生らしく

今日からテニス部の練習が始まる
義明も心なしか笑顔で部室に向かっていった

私は正直義明がろくでもないと人々に囁かれるのはスポーツに打ち込んでいないからだと思っていた

いやスポーツに限らないが
何か皆が称賛してくれることがあればこんなに落ちぶれてはいなかっただろう

だがいま理由は不明だが
義明はテニスを始めようとしている

よく考えればまだ中学生になったばっかりなのだからいくらでも挽回は可能なのだ

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