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百鬼夜行左藤家黙示録

第4章 左藤家潜入調査

私は考えた結果
義明の夏休みの宿題を手伝ってあげる
という名目で左藤家の敷居を
跨ぐ事に成功した

案外普通のような作戦だが
夏休み終盤まで待ったのが決定打となり
怠け者の義明も背に腹は変えられないといった感じだった

そしてその日が忘れもしない
義明の親父である義男に
初めて会った日である

夏休みとは言え
平日の昼間から泥酔した
他人の親父を見るのは初めてで

さらにそれは
閉まっているふすまの
破けている穴から見た
場景がそれであるから驚きだ

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