テキストサイズ

百鬼夜行左藤家黙示録

第6章 暴走果てしなく


義男と義明の間に
親子らしい会話は無い

ただし自分の息子という
認識は当然あるらしく
その日は何を思ったか
義明を遊びに連れてった

「行くぞついてこい」

少し男らしく聞こえるが
すでに酔っぱらっている

義明も義男の意見には
まだ逆らえなく
素直に従うしかなかった

ジンロを片手に
車に乗り込むがもちろん盗難車であり
免許も持っていない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ