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百鬼夜行左藤家黙示録

第8章 初恋のゆくえ


だが次の日にも
もう寝ようかと布団に入ると

「ピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーン!」

他人の常識などいっさい関係ない
眼中無人なふるまいである

「俺あるトリックに気付いたんだよね!」

「お前時間考えろよ!
そういう事はマジシャンに言ってくれ!
俺寝るから!じゃあな!」

「ちょっと待てって!
まじ聞いたら驚くぞ!トリックってか
必勝法みたいな法則だけどな!」

義明の巧みな話術に
うっかり足を止めてしまった

「で?その法則ってのは?」

「まあ聞いてくれ
俺は1年間酒本を見てて
好きになったわけだろ?
という事は逆に酒本も
俺の事好きって話になるだろう!!」

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