
百鬼夜行左藤家黙示録
第10章 堕落の果て
「にしてもなんだよ
このゲームソフトの山は!」
「ああ!この長期休暇を利用して
全部クリアしようと思ってな!」
「どっかからパクってきたやつだろ!
俺んちに置くなよ!共犯になるだろ!」
「人聞き悪い事言うなよ!
これは俺がちゃんと万引きという
仕事の過程で手に入れた物だぞ!」
「言葉を変えてるだけだろ!
万引きの発想しかないのかよ!?」
「ふふふ!感謝してるぜ!
こんな環境だからこそ
見えてくるものもあるんだからな!」
まさしく今は末期
ただでさえ万引きしかしない義明が
学校も行かずにそれのみを続けた結果
完全に覚醒してしまうのは
火を見るより明らかであった
