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幸せな俺たちの物語

第25章 泣き虫だけど君は頑張ってるから

雅紀「俺は全然大丈夫だから。」

和也「じゃあ、PVの撮影の時は?ボイスレッスンの時も、今日の収録だって…」

雅紀「やめてよ…」

俺は和の肩を押した。

和也「なんで、俺に頼ってくれないの?」

雅紀「だって俺の責任だから…和に迷惑掛けたくない…」

和は俺の頬に両手を添えた。

和也「そんなのいいんだよ。迷惑が掛かるなんてそんな心配しないで?もっと甘えてよ。辛い時は、泣いたっていいんだから…」

なんて優しい言葉なんだろう…

俺はギュッと和に抱きついた。

雅紀「和…」

和也「ん?」

雅紀「泣いてもいいですか…?」

和也「いいよ。思っ切り泣きな?」

そう言われると我慢していたものが一気に溢れて、

雅紀「ふぇ…うわぁぁん…」

和也「よしよし。」

雅紀「うぅっ…うぇぇん…」

声に出して思っ切り泣いた。

和はその間ずっと、俺の背中をゆっくり叩いてくれた。

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