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夜が開けるまで

第5章 誤算



もうすぐ自宅に着く手前で、由紀の携帯が鳴った



「遅くなってすみません。来たらいないんで…今どこですか?」



拓馬だった。





「もう家に帰ってきたの。ちょっと疲れてるし今夜はこれで休むわね」





由紀はけだるそうに答えた。





「これでも急いで来たのに先帰っちゃうなんて!
会いたい」



拓馬は譲らなかった。


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