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夜が開けるまで

第7章 葛藤

ラウンジにいた客も、バーテンダーも一斉に二人に視線を向けた。

「すまんが、おしぼりをもらえるかな…」

武志は口を手で覆いながら、バーテンダーに声をかけた。


「向井さん、お部屋に戻りましょう。部屋まで送りますから」

由紀は神妙な面持ちで声をかけた。



武志はおしぼりを受け取ると、口の周りと手のひらを拭い取った。



白いタオルに赤い鮮血がついていたのを由紀は見逃さなかった。


「迷惑をかけたね。部屋までご一緒して頂けるかな」




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