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夜が開けるまで

第1章 仮面夫婦



隆は由紀の初体験の相手だ。


厳格な両親の元を家出同然で出てきた彼女にちかづいたのが隆だった。


彼女の実家は旧家で、税務署の署長を勤めていた父により、高校を出る頃には、既に結婚相手を決められていた。


由紀は故郷を飛び出し、父への反発心から、一回り上の隆と交際して、入籍を済ませたのである。



何も知らない世間知らずの小娘と扱ってきた妻が、

月日が流れると共に知性と艶めく美しさを増していく


そして何より強くなった。




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