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夜が開けるまで

第3章 真夏の夜の夢


私にできる事は、仕事しかない


この街で、一人で生きていくために


お金が必要だから



実家を飛び出した私に頼るものは何もない



そして、絶対に裏切らないもの


それは、自分自身、経済力




これ以上、お金の事や、他人の事で苦労はしたくない





歩合給で働いている以上、顧客を増やさなければ収入は増えていかない






由紀は、土日も問わずに一軒一軒、足を棒のようにして営業に回った



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