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遠距離愛

第20章 二つの宝物

彼の入院の日
荷物を持って一緒にに病院に行った。外来で受付をしてから、病棟からのお迎えと共に向かう。

明日術前検査を済ませてから、明後日が手術になる。
私は事情を話して仕事を一週間休みをもらっていた。

付き添いは必要ありませんと言われたけど、頼み込み簡易ベッドを借りて、私も泊まることにした。
身勝手なのはわかっていたけど、彼と離れたくなかった。
特に、することもないし彼と売店の場所を探しに行こうと誘って、院内散歩に出かけた。

実際、売店で購入するように言われた腹帯なども買いたかったからだ。
病院の廊下には、寄贈された写真を引き伸ばしたものがたくさん飾られていた。

綺麗な海の写真を見ながら、私が親戚の家の方にお世話になっていた時に彼が会いに来てくれた時のことを思い出した。

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