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遠距離愛

第2章 同窓会

じっと見つめられることに、さらにパニックになっていると、さっきこの原因を作った張本人が、呆れた顔でこっちを見てから、
おしぼりを持ってテキパキと拭いてくれた。

「「ありがとう」」

…なんでハモるかな!

さらに呆れた顔でその主は言った。「なんのコント?」

うっ…そう見える?

「知紗。藤木君に謝らないとじゃない?」

藤木君?多分、飲み物をかけてしまった彼のことかな?

「大変失礼なことしてごめ…」「連絡先教えて」
え?連絡先?
あ…「はい。」とりあえず、LINEを教える。
多分、クリーニング代とか請求されるんだと思う。
もしかしたら弁償かも。

とにかく、覚悟しなくちゃ。

だってね?

突然飲み物をかけました。
謝るよりもボー然と立ち尽くす。
自分でやったことなのに、それを他人にやらせる。

それだけじゃないんだけど…

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