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「でも何もアクションを起こせないまま卒業して、進路は別々
俺にもさ、一丁前に彼女ができたりもして正直知紗のことは心の引き出しの奥に思い出としてしまわれたんだ

でも、幼馴染の話を聞いて、すごく動揺したよ
心配になったし、助けになりたいと思った。

知紗は同情って言ったけど、俺は同情されるのが嫌だから誰にも同情はしない
それにお人好しでもない。誰が幸せになろうが不幸になろうが関係ない

自分の大切な人を幸せにしたいだけだ

正直、どうやって自分の存在をアピールするかは考え込んだよ。
あの同窓会は必然だと思った

せっかく動き出した運命を大切にしたいと思ったんだよ」