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「思い出になんてなってなかった
知紗は俺の大切な人なんだよ」

「そして俺の覚悟はね？この先知紗と一緒にいられたらそれが一番の願いだ
でも、そうならなくてもいい
好きになることに理由なんてない
理由がないと好きじゃない？時間をかけないと真剣じゃない？
信じてもらえないかもしれないけど、俺は時間も理由も関係ない
知紗のことを心から愛してる

だから、この先どんな形でもいいから守らせてほしい
知紗にとって俺は恋人であり、友達であり、家族でいたいんだ

これが俺の愛の形だよ」

こんなに
こんなにも
心に響く言葉が他にあるのだろうか？

彼がいつもするようにジッと見つめて静かに頷いた
そして、
「愛してる」その一言を言うのが精一杯だった。