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虹より君は……

第8章 それはやっぱり君でした 君の命日

君が旅立ってから一年がたった



そんなわけで、君の墓参りにきている



この約一年間いろいろ頑張ってきたけど
僕はちょっとでも変わったのかな?



そんな質問に答えてくれないなんて
分かつてるけど僕は続ける




僕は時々こう思うんだ



君には僕の姿が見えていて


見守ってくれてるんじゃないかって。



でも、それと同時に君ばっかり見えてて「ずるい」なんて思ってしまうんだ。




だから、たぶん僕はまだまだ
変わっていないんだと思う。




そしたら風に乗って君の言葉が
聞こえたような気がした


「相変わらずだな」って


本当にその通りだ。



君と別れたあの日から
たぶん僕は変わってなどいない


というか、君をなくしたくないと思うばかり心の底で


自分が変わってしまうことに恐れていたんだと思う。

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