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虹より君は……

第7章 それはやっぱり君でした 君の残像を追いかける日々

君が旅立ったことを知った

次の日から僕はとりつかれたように

君の残像ばかり追いかけ始めていた





そして、その思いは膨らみ
僕は君に会いたくなっていた



君の居場所はわかってる



行き方だってたぶんあってる



いつでも、会いに行ける





でも、どうしても

君のところには行けなかった…




君が
「まだまだ頑張れ」って

笑顔で言っているような気がしたから



だから、僕は君に変なカッコ悪い姿を見せないように


それまで、手を抜いていた仕事にも力をいれて



家事も頑張った



特に、食事は健康な体を守るためにも気を配って自分で作るようになった。




でも…気がついたら



君の好きなものばかり作ってしまう




時には、君の分まで作ってしまう



だから、当然全然減らないわけで…



でも、「もっと上手くつくったら」


なんて考えてしまってまた


作ってしまうんだ。

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