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センシティブ♥ボーイ

第8章 触って欲しい






「ちげーよ。当然だろ?お前は男なんだから。
妊娠はしねーけど、中に出すと腹下すんだって。お前すぐ泣くから。下痢で泣かれても困るしよ」

「ぼ、僕お腹壊したくらいじゃ泣かないよっ」

「どーだかな」


僕がムウっとすると、鈴木くんは意地悪そうにヘラリと笑う。


僕は鈴木くんの前だとよく泣いているけど、日頃は泣かない方だ。
家だと妹がいるし、高校生だし。
お母さんにもお父さんにも迷惑はかけられない。


お腹壊したくらいで泣くようなやつだと思われたら心外だ。


「風呂、もう入った方がいいぞ。
俺は夕食の仕度してっから。明日学校なんだから、また授業受けられなくなっても知らねーぞ」

「んー」


眠い…
ウトウトすると、鈴木くんが頬を叩いて起こすのだけど、どうしても睡魔には勝てなかった。




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