センシティブ♥ボーイ
第9章 圭ちゃんのレッスン
◇◇◇
「おーたかちゃん!
待ってた待ってた!あるぞーいっぱいあるぞー」
部屋に着くなり広げられた本たち。自分で頼んだものではあるものの、いざ、目の前にすると恥ずかしくて目をそらした。
「あ、あの…圭ちゃん…これ…クッキー…」
「おーサンキューな。で、どれがいい?どれ読む?俺がおすすめしてんのはね、これと、これと、これ!」
5冊くらいを一気に渡されて、固まった。
「あんね、これが監禁調教系なんだけど、これは結構えげつなくてさ、でも最後に救いあっから。そんで、これはもう、最初から甘甘だな。で、これは先生との禁断の…」
「ちょ、ちょっとまって…っ」
色々ついていけなくて、必死に頭を回転させる。
まあ…たかちゃんだから、これが無難だよ。
そう言って渡されたのは、甘甘だと圭ちゃんが太鼓判を押す、官能小説だった。