テキストサイズ

センシティブ♥ボーイ

第10章 セフレなんです

【崇史side】





「あー!!ごめんなあ!ちょ、えーっと…とりあえずあれだ!保健室行ってこい!」

「けほっけほっ」



僕は休み時間の途中、黒板消しのフィルターを掃除していた先生にあたってしまい、中に入っていたチョークの粉を思いっきりかぶってしまった。



「あーあ、真っ白だぞ」


鈴木くんが叩いてくれるけど、粉は舞うばかりだ。



「まえ、見えるか?
行くぞ、坂本んとこ」

「う…うん」



とんだ災難だ。
保健室に入ると、坂本先生は案の定、驚いた顔をした。



「聖司にボコボコにされた人が来たのかと思ったよ」

「……おい」

「とりあえず…聖司、教室から崇史くんの体育着持ってきて。
で…崇史くんは、制服脱ごうか。」

「…え、えと……」



坂本先生とはこの間のこともあるし、あまり肌を晒したくない。
躊躇していると、坂本先生はやさしく笑って大丈夫だよと言ってくれた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ