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センシティブ♥ボーイ

第14章 え、ちょっと待て。





◇◇◇




「よう!しくじりボーイ!」

「……。」



何日かして坂本に会わす顔がなくて保健室に行くのは控えていたのだけど。

坂本が家に訪ねてきた。


日曜日の朝に冷やかしに来るなんて、性格悪すぎる。




「そもそも、色々と食い違ってるんだよ。今回だって、崇史くんは、お前が好きだって意味で言った言葉をセフレ以下だって言われたと思って泣きついてきたんだから。あはは」

「あははじゃねーよ!!そんなの知るかよ!!俺はな!言ったんだよ!ちゃんと、好きだって!!人生初の告白だぞ?!何処のどいつが友達の好きと勘違いするんだよ!!」

「佐藤さん家の崇史くんです。
でもとっても嬉しそうに報告に来たよ。ちゃんと話したら、友達になってくれた!って。」

「……トモダチ……」




うっせ!ETでも見て浸ってろ!!



「ま、そんな簡単に人とは付き合えないってことだよ」


ポンポンと肩を叩かれてムカつく。



「いいか?高校生活なんてな、あっという間におわるんだよ!!」

「おお、聖司もたまにはいいこと言うな。だから、勉強は大切だぞー?」

「だからこそだ!俺はな、鉛筆持って机に向かったり、人差し指を合わせて自転車のってる暇はねーんだよ!!」

「……人差し指……なんのこと?」



目の前の炭酸ジュースを一気に飲み干す。坂本は笑って楽しんでるし、あいつはあり得ない勘違いをしてるし。

もういい!こうなったら拗ねてやる!!

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