センシティブ♥ボーイ
第15章 ヤキモチ
「んン…っ」
僕の声と、ぴちゃぴちゃとした水音があたりに響いた。
も、もう…っ
アソコが反応しちゃう…っ
そう思った瞬間―――、
「あ…」
「おしまい」
唇が離れていってしまう。
まるでわかってるみたいに。
「あ…の……も、
キーンコーンカーンコーン
『もう一回』と言おうとすると、ちょうど予鈴がなってしまった。
「んじゃあ、教室もどろーぜ」
渋々、鈴木くんの後についていく。
最近、一緒にも帰ってくれなくなった。
今日は帰ってくれるのかな、今週の土日はあってくれるのかな…
「今日は…一緒に帰れる…?」
思い切って、そう聞いたのだけど。
「あ…悪ぃな。俺用事あんだわ。」
「あ…そうなんだ…」
予備校に行き始めてから、いいことは今のところ、無い。