センシティブ♥ボーイ
第15章 ヤキモチ
「だから、糖分とれ糖分。頭を休めるには糖分だって坂本が言ってた。」
「…ありがとう…」
鈴木くんが差し出したパックを受け取って、ストローからちゅーっと吸い出す。
そうしたら甘い味がふわっと口の中に広がって、この間の鈴木くんのキスと同じ味がする。
そうだ、もう最近全然鈴木くんに触られていない。
いちごみるくを飲んで、あの時のことを思い出したら、体中の肌と口が寂しくなった。
「な?うまいだろ?」
「うん…っ」
ニカリと笑う鈴木くんの顔を見て、余計にモノ欲しくなる。
ごまかそうとして、卵焼きをほおばったけど、そんな感情は鈴木くんには丸見えみたいで。
「そんな…モノ欲しそうな顔すんなって」
「―――――ッ」
そう言って、あっという間に唇を食べられてしまった。