センシティブ♥ボーイ
第17章 好きなタイプ
こ……こんなの初めて見た…
裸の女の人…
圭ちゃんもこんなのを持っているんだろうか。
圭ちゃんの家では官能小説しか読んだことがない。
まじまじと見つめる。
これって…動画だよね…?
鈴木くん…いつもこれ、見てるのかな…
胸が大きい女性が服をはだけさせている写真。
鈴木くんは、胸が大きい人が好みなのかな…
ゆっくり、DVDのパッケージを開けようとしたとき、鈴木くんが階段を登ってくる音が聞こえて、慌てて箱にいれてベッドの下に突っ込んだ。
「悪いな。遅くなって。」
「う、ううん…っ」
ドキドキドキ
ば、バレてないよね…
持ってきてもらったお茶をごくごくと飲み干す。
グッと飲み干して一息つくと、鈴木くんがこちらを見ていたのに気がついた。
「ど…どうしたの…?」
「ん?ああ…いや…なんでも……なんか久しぶりだなって思って」
鈴木くんは僕と同じようにグッと炭酸を飲み干した。
すごいなあ…僕はいつまでたっても炭酸をいっぱい飲めない。
圭ちゃんには大きくなったら飲めるようになると言われてきたけど、未だにあの、尋常じゃないビリビリの感じに慣れないのだ。