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センシティブ♥ボーイ

第19章 どうしよう

【聖司side】






「……嫌われたんじゃね?」

「…ええ…」



まじかよ。



最近の佐藤の態度を坂本に話したんだけど。

めっちゃくちゃ楽しそうに笑いながら、そんな一言。


イライラしたけど、いつものことだ。




「でも俺なんにもしてねーんだよ。この間だって、佐藤から土曜日空いてるかって聞いてきたし、その日も佐藤が勝手に寝て、何もしねーで帰ったし。
だけど、今日も目も合わせねーしよー…なんにも心当たりが…って……なに?」



愚痴みたいに一人で喋ってると、坂本が足でツンツンとつついてくる。

顎でくいっとした方を見ると、扉が少しだけあいて、誰かがこちらを見ていた。



「佐藤…なにやってんだ?」


その影は覗かなくてもわかる。
名前を呼ぶと、肩をびくりと震わせて、扉から離れていった。



いやいやいやいや


「おい、待てよ。話があんだろ」

「ぼ、僕は…さっ坂本先生に…」


走って行って肩を掴むと、わなわなと口を震わせながら坂本先生にと、必死に訴える。



「ああ、そうかよ。じゃあ行けよ坂本んところ。」

「……あ、あの…」



そんなに俺が嫌なのかよ。
この間まで、キスしてだの何してだの言ってたくせに。



お邪魔虫は消えてやるよ!!

と見せかけて、そそくさと保健室に入っていく佐藤の後ろをついていく。




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