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センシティブ♥ボーイ

第20章 金髪頑張る

【崇史side】






「ううっ…うぇ…ヒック…うぅ~…」





走って走ってやっとたどり着いた屋上。


バレてしまった。
遠まわしに言ったのに、バレてしまった。


それ俺じゃね?そういった、鈴木くんの顔が頭から離れない。



驚いたような、疑うような、信じられないような顔。



「すき…なのに…っ大好きなのに…っ」



大嫌いと叫んでしまった。
あんなに優しくしてもらってたのに、大嫌いなんて。



もう、鈴木くんとご飯も食べられない。
鈴木くんと話すこともできない。

鈴木くんと一緒に帰ることも、笑い合うことももうないんだ。



また一人ぼっちになるという恐怖よりも、鈴木くんと一緒にいられないという現実の方が辛い。


やっぱり…また出直すべきだった。

鈴木くんの前で話すことじゃなかったんだ…


鈴木くんに嫌われてしまった。
圭ちゃんの言うように引かれてしまった。





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