センシティブ♥ボーイ
第20章 金髪頑張る
「え、まって……人生で一番大事な話を屋上って……まさか……定番の、あれ?!」
定番の、あれ。
あれは、告白のことか?
頷くにしても、なんか照れくさいし、もしバラしたら、佐藤が嫌がるかもとか、一瞬のうちに色々考えてしまって、言葉に出すのをやめた。
だけど、代わりにポリポリと頭を掻くと、真由美はイエスととったようでパアーっと顔をキラキラさせて、言う。
「知らなかった!!」
「………」
「サトゥー、女の子だったんだ?!」
「なんでそうなるの?!」
話が意味わかんない方向に進んでいって、真由美の頭を疑う。
心底信じられないという目で見ると、真由美は不思議そうにこちらをみた。
「佐藤は男だよ」
確かに可愛いから、メイクとかそれなりにしたら、女に見えないこともないような気もするし。
でも、俺は知ってる。
だってあいつのアソコ、何回も見てるし。