センシティブ♥ボーイ
第20章 金髪頑張る
「とりあえず、私のせいで申し訳ないけどね?走って追いかけてこいよ。」
「ああー、今日走ってばっかだよ俺…」
しかも告白二回目だよ。
「今度、なんか奢ってやるから。フラれたら……ツルと一緒に慰めてやんよ」
「サンキュー…」
あいつ、どこいったかなー…
体力ないからそこまで遠くは行っていないはずだ。
教室にいなかったら…
予備校かな。
それか、家?
あいつがどこ行くかなんて、検討もつかねーよ。
とりあえず、しらみつぶしに近所を回るしかない。
「とりあえず、あれだ。
今日の勉強会はなしにして。ごめん」
「告白やめてまで勉強しろなんて、真由美先生そんなにスパルタじゃないよ」
「恩に着ります、真由美先生」
「おう。次なんか奢れよ」
「結局俺が奢るのかよ!!」
労えよ。
ちょっとは。
俺も苦労してんだからさあ
もうひとっ走りだ。
今度は嬉し泣きさせてやる。
今度こそ、付き合ってやる。