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センシティブ♥ボーイ

第21章 好きだってば

【聖司side】







「あいつ…どこいったんだ…」




あれから教室に戻ってみたけど、もう佐藤の鞄はどこにもなかった。
一度だけ行った家にも行って見たけど、予備校に行ってると佐藤のお母さんに言われて。


教えてもらった予備校に行って外で待ってたんだけど。
終わる時間になって、他の生徒が出てきても、佐藤の姿は無かった。



「あ、雨降ってきちまった。」



そういえば夜ふるって言ってたんだった。
忘れてたー、傘持ってない


あいつ、今日もしかして予備校行ってないんじゃね?



もう、生徒すら出て来る気配が無い。



明日はまたあるのに、明日じゃ遅い気がして。
今、今日あいつに言わなきゃ、一生付き合えない気がした。



「もっかい、佐藤ん家、行くか」



雨に濡れながら、走って佐藤の家に向かった。








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