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センシティブ♥ボーイ

第21章 好きだってば










「あら、聖司くん。
ごめんねえ…まだ崇史帰ってきてないのよ。多分…まだ予備校で勉強してるんだと思うんだけど…
いつもこのくらいの時間はまだ帰ってきてないから…」



あいつ、いつもこんな時間まで勉強してんの?


そりゃあすぐ寝ちまうはずだ。
頑張りすぎなんだよ。



「予備校…電気なんにもついてなかったんすけど」

「え…本当?!…どうしたのかしら…えっと…えっと……あれね、電話…」




佐藤のお母さんは携帯を取り出して、電話をかけた。
さっき俺がかけたときは電源がきれているのか、繋がらなかった。



「…出ないわ…繋がらない…あなた…あなた!」

「俺…俺探してきます!佐藤のこと…っ見つかったら連絡するんで!」

「あ…聖司くん!」


動揺してしまった佐藤のお母さんの声に反応することなく駆け出した。


どこいったんだ、あいつ。



何やってるんだよ!!





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