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センシティブ♥ボーイ

第22章 蛙はカエル

【聖司side】





「聖司くん!ごめんなさいね。本当にいいの?感染ったら…っ」

「大丈夫です。俺馬鹿なんで。」




佐藤のお母さんに無理をいって家に上がらしてもらう。



「この間は本当にありがとうね。雨の中走り回させちゃって…」

「俺が勝手にやったことなんで…気にしないでください」


佐藤のお母さんは、佐藤と同じでのんびりしている。

佐藤がお母さんに似たんだろうけど。



「あ〜!まさしくんー!!いらっしゃい!いらっしゃい!」


佐藤の部屋に向かおうとすると、カナちゃんが突進してくる。

この間も蛙見てって蛙みてってって、せがんできたっけ。



こんな可愛い妹がいたら、間違い起こしても誰も責めらんねーよな



「カナちゃんこんにちは。元気にしてたかー?」

「うん!とっても!!あのね、あのね…!カエル…」

「蛙見せてくれんの?」

「見たい?カエルみたいー?」

「うん、見せてくれるか?」



頭をポンポンとすると、カナちゃんがニンマリ笑って、こっち!と俺の手を引っ張る。



蛙って…
水槽の中で飼ってんの?

俺蛙触んの小学校以来かも知んねえ。


触れっかなあ


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