センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
バサリと布団をめくられる。
「なんだ、起きてんじゃん」
「………」
むうっとして何も答えずに背を向けていると、鈴木くんが頬をなでてくる。
「どうした?何むくれてんだよ」
「………」
もう、アソコが痛くて、ぎゅっと目を瞑ると、鈴木くんも気がついたみたいで
「お兄ちゃんも発情中だな」
そう言って、笑う。
「………」
「さーとう、」
「……」
「なーに怒ってんの」
「……別に…」
「あ、わかった。俺がカナちゃん好きっていったのに妬いたりして」
「……」
「あれ、図星?」
めくられた布団をかぶる。
すると、布団の上から鈴木くんの手がポンポンとリズムを叩いてくれた。