センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
「僕の…妹だから……?」
「まだこんなにちいせえけどさ、目元がお前に似てんなーとかさ、兄妹揃って白い肌だなとかさ、カナちゃんとお前との共通点を見出せば見出すほど、もっと可愛く見えんだよ」
「……」
抱きしめてくれる力が強くなって、僕も一生懸命抱きしめ返した。
僕の…妹だから…
「じゃあ…カエルも可愛い…?」
「お前が飼ってるインコなら尚更可愛いよ」
僕が、僕が……
えへへへ……
顔のニヤケが止まらなくって鈴木くんの胸に顔をうずめる。
だけど、鈴木くんは身体を少しだけ離して僕の顎に手を置いた。
恥ずかしくって、なんとか顔を見せないようにしたけど、あっけなくにやけた赤い顔を見られてしまって。
「―――――…」
鈴木くんは僕の顔を見て、少し驚いた顔をする。
何にやついてるんだってからかわれると思っていたから、不思議に思って呆然と僕を見つめる鈴木くんの頬に触れると、
鈴木くんはまた僕をぎゅっと抱きしめて、耳元で呟いた。
「あぁー…俺……佐藤が可愛くて仕方がない…」