センシティブ♥ボーイ
第22章 蛙はカエル
「鈴木くん…す…き……」
「………ッ」
口からこぼれた言葉。
そっか……
今まで小説を読んでも、好きだと何度も言い合うのはどうしてだろうと思っていたけど…
好きって言ってしまうのは気持ちが溢れるからなんだ。
溢れて溢れて自分の中に閉じ込められなくなって、勝手に口から出ちゃうんだ。
「俺もだよ…好きだよ…佐藤」
ぎゅっと抱きしめながらそんな言葉が耳に滑り込んでくれば、もっともっと幸せな気持ちになる。
「それ…どうにかすっか…?」
「それ…?」
ふわふわとした気持ちに包まれていれば、鈴木くんにツンツンとアソコをつつかれる。
「あ…ん…」
思わずビクリと身体が動いて、突かれたアソコを自分で握る。
「ご、ごめ…っ自分でなんとかする…っ」
いっつも勝手に勃ってしまって、鈴木くんに処理をしてもらうから、今日ばかりは自分でなんとかしなきゃと思った。