センシティブ♥ボーイ
第24章 あいつのために
佐藤のことをひとつ隠すと、言えないことはどんどん出てくる。
「なんだよ。最近隠し事多くね?あいつらには言わねーでもさ、俺には言ってくれてもいいんじゃねーの」
「うん、そーなんだけど」
ツルに言いたくないわけじゃない。
まあ真由美は知ってるわけだし。
いや、でも。
なんでも話してきたからこそ?
親友ってやつだからこそ?
男を好きって…なんか言いづらいっつーか…。
まあ俺の場合は男っていうより、佐藤なんだけど。
「何?サトゥーと最近つるんでるのはそういうこと?」
「え?」
「勉強教えてもらってんの?」
「……」
まあそういう解釈になるよな。
放課後毎日一緒に帰って、まさかヤってたとは誰だって思わない。
「いや、勉強は真由美と坂本…」
「ああ、そうだよね。そもそも、いつからだっけ?急にじゃない?サトゥーと一緒にいるようになったの」
「あー、まあ……」
あの体育で体操に出なかったら、佐藤とこんな風になることはまずなかったと思う。
まずマスかかせたときはあんなに可愛いと思ってなかったし。
ただ興味本位だったし。
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