センシティブ♥ボーイ
第26章 ちょっと距離を置こうか。
鈴木くんって…俺それなりに真面目な感じだと思ってたけど。
真面目とは超無縁じゃん。
あれなら浮気はありえる。
浮気しそーだわ。
「たかちゃん、あながち勘違いじゃないかもな」
「えぇ…」
金髪の鈴木くんは携帯を取り出すと電話をかけ始めた。
それと同時に、たかちゃんの携帯が鳴る。
「わ……ど、どうしよう…っ」
「出れば?」
「な、何て?」
「普通に出ればいいじゃん」
「え、え…と…ど、どうしよう…っ」
「だから、普通に出なよ」
「でも…でも……っ…あっ」
切れたー・・。
っとにとろいな。
鈴木くんは暫くたっていたけど、諦めたようで、今度は違うところに電話をかけ始めて、会話をしながら帰っていった。
「たかちゃん、追わねーの?」
「え…でも…追って…どうしたら…」
「今電話かけただろ?たかちゃんがいなかったら次にかけるやつがいんだよ。そいつがきっと浮気相手だって。」
「う、浮気?!」
たかちゃんは目を見開いて口をあんぐりと開けた。
小説をパラパラとめくっている。
最近見た浮気の話を見て確認しているのだろう。
「で、でも…鈴木くんは浮気なんて…」
「皆そういうんだよ。
○○に限って…って。誰でも好きな奴のことは信じたいからね。」
「そ、そんなあ…」
たかちゃんを急かして準備をさせると、鈴木くんの後を追わせた。
今日は修羅場かなー。
後日たっぷり話聞こーっと。